本を出版するということ

2冊の本は違った作り方

『「おなか白湯もみ」健康法』はこうして作りました

皆さんお元気ですか。

 

今日はおまけの余談を少ししますね。

 

 

話題の『えんとつ町のプペル』を見てきました。

 

話題と言っても、映画そのものより西野亮廣さんについての話題に偏っている気がしますが、私はテレビレス生活なので、西野さんのこともあまり存じ上げません。(※2021年2月配信)

 

ですが昨日プペルを見て、映画つくりと本つくりには共通点があるなと思いました。

 

その共通点とは、映画も本も「作者一人がクローズアップされるが、周囲の人の働きが実は大きい」ということです。

 

 

 

私はこれまで2冊本を書きました。

 

1冊目『「おなか美人」ダイエット』と2冊目『1日3分で長引く不調を改善「おなか白湯もみ」健康法』です。

 

実はこの2つの本は全く違う作り方でした。

 

『「おなか美人」ダイエット』は、編集者、イラストレーター、デザイナーと著者の私の4人でチームを組み、本を作っていきました。

 

まず私が本に書きたいコンテンツを提示し文章を書きました。それを他のメンバーが1ページずつ形にして行ってくれました。

 

この本では、私が書きたいというコンテンツに他のメンバーから異議を挟まれることはほとんどありませんでした。

 

私が伝えたいことを、そのまま伝わりやすいように、イラストが描かれ、ページデザインが決まって行きました。

 

私の思うように仕事をさせてもらえたのです。

 

 

 

そうして出来上がった本は・・・・

 

 

「情報が多すぎて、テーマが分散した本」になりました。今だから思えるのですが。

 

もし今あの本を作るなら、きっと私は全く違う内容にしたと思います。読者が確実におなかダイエットを実現できるように知恵を絞ったはずです。

 

 

今回の『「おなか白湯もみ」健康法』は、まったく違う作り方でした。

 

はじめに編集者さんから、「三宅さんの好きなように1冊分の原稿を書いてください」と言われ、6万文字ほど書きました。

 

それを編集されました。

 

具体的には、重複する記述や、不要な記述をバッサリと削り落とされました。

 

その上で「このコンテンツはいらないと思うのですが」「こういうコンテンツがあった方が良いと思うのですが」という形でリライト(書き直し)の依頼が来ました。

 

また私もこういう風に直したいと逆提案することもありました。そして何度も何度もリライトをしました。

 

時には厳しいやり取りもありました。あとがきなど全面的にダメ出しを喰らい、全て書き直したんですよ。

 

始めは"ムカッ"としたんですが、お陰であとがきは好評です。(笑)

 

私自身、本を作るまでは本は著者のものだと思っていました。しかし実際は著者と編集者、また校正やチェックなど多くの人の意見が入って本が作られていきます。

 

本にも映画にも、「チーム力」というものが大きな影響を及ぼしているのでしょうね。

 

プペルのエンドロールを見ながらそんなことを思いました。

 

 

『「おなか白湯もみ」健康法』は、本当によき編集者さんに出会い、互いに妥協なく何度も書き直した本です。だから私自身も納得の良い本になりました。

 

 

『「おなか白湯もみ」健康法裏表紙』

皆さんに末永く愛読してもらえると幸いです。

 

 

 

三宅弘晃

 

 

 

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