人工関節しか選択肢はないの？
2024年現在、ひざ痛のために人工関節にする手術を受ける人は年間で10万人を超えると言います。
膝が痛い→シップを貼る → 効かない → サプリメントを飲む → 効かない → 痛み止めを処方してもらう → だんだん効かなくなる → 痛みに我慢できなくなる → 人工関節の手術
という人も多いと思います。
誰しも手術など受けたくはありません。人工関節を入れて痛みが無くなっても正座ができないなど生活に支障も残ります。また転んで骨折などのリスクも生まれます。
だれも人工関節など入れたくはないのです。自分の膝で暮らしたいはず。それでも手術を選択するしかない。それほど痛みが苦しいのです。
医師に「もうそろそろあきらめたら（手術したら）」と言われる
わごいちには昔からたくさんのひざ痛で悩む人たちがやってきます。そんな中で20年以上、誰一人ひざの手術をさせていないという実績を誇りますが、一例として60代女性のNさんをご紹介しましょう。
Nさんは両親の介護と家事をしながら、趣味で歌を習う活動的な女性です。スポーツも好きで毎冬にスキーに行くのを楽しみにされていました。
しかし年を取るにつれ膝が痛み出し、整形外科に通うようになりました。シップにサプリメントに痛み止めの注射という一通りの治療を続けてきましたが年々ひざ痛は強くなるばかり。
お医者に行くたびに「そろそろ（手術することを）あきらめたか」と言われたそうです。
そんなNさんが人の紹介でわごいちにやってきて、
「先生、私は手術をしたくないんです。人工関節にしたらもう一生スキーができなくなるでしょ」
と言うのです。
「わかりました。今のNさんの膝のままスキーをできるところまで直してみましょう」
そういって通院が始まったのです。
通院3回目に言われたこと
「とにかく短期間で直したい」と強く言うので週に１回のペースで施術を開始しました。（通常は月に1～2回）
とにかく直したい。少しでも早く直したいの一心で、施術だけではなくわごいちからの生活改善のアドバイスもしっかり実践され、通院3回目には「先生、痛みが半分くらいになりました」とお喜びに。
しかしそのあと重大なリクエストが出たのです。
「先生、実は・・・今年の冬にスキーに行きたい」
ほんのひと月前には「痛くて痛くてもう手術か」と言っていた人が、（その時は夏のおわりだったので）３，４カ月後にスキーに行きたいと。。。
また無茶をとも思いましたが、それだけ回復の手ごたえを感じているのだろうと思い、またNさんの性格的にははっきりとした目標があった方が頑張れるのだろうとも考え、「簡単ではないけれどやってみましょうか」と答えたのです。
確かな改善実績
このエピソードはわごいちが開業して５，６年ごろの話です。いまと比べれば技術的にまだまだの時でしたが、それでもひざ痛は何十人も手術から救っていました。誰一人手術をした人はいなかったのです。
なぜわごいちでひざ痛を直すことができるのか。その理由を理解するためには、世間一般のあやまった認識を説明する必要があるでしょう。
世間一般、つまり整形外科や整骨院などでは「ひざ痛の本当の原因」がわかっていないように見えます。
ひざ痛で悩む人にどこが痛いかと訊けば、多くの場合ひざのお皿あたり、あるいはひざの外側、あるいは内側を言います。あるいは全体的にというボヤっとした認識です。
医者や治療家は患者が「痛い」というところを治そうとしますから、ひざの前や横を一生懸命治療します。しかしそれが見当違いなのです。
これまでわごいちでは何百人ものひざ痛に触れてきましたが、ほとんどその原因は「ひざ裏」にありました。より具体的に言うとひざ裏がうっ血やむくみで腫れているのです。この腫れがひざ関節の可動域を制限し、さらには痛みを作っている原因なのです。
ですからこの「ひざ裏の腫れを解消しなくてはひざ痛は解消しない」のです。
ひざ痛を解消する方法
ひざ痛を解消するには、このひざ裏の腫れを無くすしかない。非常にシンプルな症例ですが、問題はそこからです。
なぜならひざ裏の腫れをつくっている原因が、人によってまちまちだからです。その人特有の原因があり、したがってその人に最適な施術を行うしかありません。この原因特定は非常に難しいものです。
わごいちではひざ痛の方がいらしたら、まずひざ裏からひざ回り、足全体へと触れ、検査を行います。さらに全身へと検査を拡大していくことも少なくはありません。なぜならひざ裏は血管や神経を介して全身につながっているからです。
実はひざ裏は血管やリンパ管や神経が密集して通っていて、とてもデリケートな部位なので、ここを強くおしたり揉んだりするのは非常に危険です。病院でも治療院でもひざ裏に深く指をいれることはしないのはそのためです。
しかしわごいちでは、人体中で最もデリケートな「おなか」を揉む高度な技術があるので、ひざ裏も安全に深く指を入れていくことができます。そしてどこに原因があるのかを探り当てることができるのです。
この技術と精度はおそらくわごいちにしかないものです。
お医者さんにもわからない、レントゲンにも映らない隠れたひざ痛の原因を探り当て、解きほぐしていくことができるのです。
4か月後にスキーに
Nさんはわごいちで毎週施術を受け、さらに普段の食事や歩き方の改善にも熱心のとりくまれ、こわばった木の樹皮がぼろぼろと剥がれ落ちるように、すらっと柔らかいひざになっていきました。
もちろん痛みもなくなっていきました。
初期症状がちょっとひどかったので半年かかるだろうと思っていたのですが、なんと4か月後には本当にスキーに行けるようになりました。もちろん大変に感謝されたものです。
その後もわごいちにはたくさんのひざ痛の方が来られています。人工関節手術をした後のケアに来られる方も少なくはありません。それらすべてにちゃんと対応しています。
ひざ痛は確かに厄介です。皆さんが気づかぬうちに、つまり発症する10年も20年も前から徐々にひざ痛は進行してきたという歴史があるからです。
しかし身体の治癒力は本当に偉大で、これまでの間違ったベクトルをちゃんと軌道修正すればちゃんと治してくれるのです。
そのベクトル直しこそわごいちの得意とするところで、今ある痛みや傷みを取り去りながら、その後も気持ちよくひざが動いてくれるように、そんな施術とアドバイスを行っています。
とにかく人工関節はしたくないという方はわごいちを活用ください。
三宅弘晃
